平成5年11月、野球型スポーツの底辺拡大を願い、また、国民の健康づくりと仲間づくりに貢献する健
康スポーツ文化の発展を願って、日本ティーボール協会が発足いたしました。爾来、昨年12月末までに
通算157回の役員会(理事・評議員・委員による合同会)を開催し、誠実な努力を続けてまいりました。
そして、全国各地の関係各位の多大なるご尽力、ご支援により、このティーボールは加速度的に普及し、
小学校の体育授業としても採用されるようになりました。画期的なことであります。
 ところで、この間、かつて読売ジャイアンツバッティングコーチとして世界のホームラン王・王 貞治選手
(現・福岡ダイエーホークス監督)を初め、数多くの名選手を育てた名伯楽・荒川 博氏には、日本ティーボ
ール協会副会長・公認指導者認定委員会委員長として、卓絶としたリーダーシップを発揮していただき
ました。公認指導者認定講習会の講師として、また、子どもたちや女性のバッティング(ティーボール)
教室の講師まで、全国津々浦々で多大なる御貢献をいただきました。そのわかり易いバッティング理論と
温かい絶妙な話術による野球教育哲学は、大好評を博しております。
 そして、私たちは、荒川博氏の指導法と講和に接するなかで、「人を指導するとはどういうことなのか」
ということを真剣に考えさせられ、技術指導の前提には『心の指導』がとても大切であることを学んでおり
ます。
 さて、このような日本ティーボール協会の歩みのなかで、多数の関係役員から荒川博氏のバッティング
指導理論及び野球教育哲学を、広く社会に公開し、多数の指導者に伝授するべきであるという声があが
りました。そこで、慎重に吟味、検討を続けた結果、前述のことを目的とした『荒川博野球塾』を創設する
ことを決定いたしました。荒川博氏には、その経緯を説明し、ご理解を求め、お願い申し上げましたところ
最初は躊躇されましたが、野球界への恩返しになるならばという心から快くご承引いただきました。
 今後は『荒川博野球塾』と銘打って、荒川理論・荒川哲学を後世に伝える機会を積極的につくりたい
と考えております。当面は、日本ティーボール協会の中に「『荒川博野球塾』運営委員会」を設置して
対社会的な窓口とし、運営することにしております。
 なお、日本プロ野球界のスーパースターであり、20世紀最後の日本シリーズで有終の美を飾るとともに
国民に大きな感動を与えた、読売ジャイアンツ監督・長嶋茂雄氏、福岡ダイエーホークス監督・王貞治氏
には、この設立の趣旨に深くご理解をいただき、当塾発足披露パーティーの発起人代表をご承引いただ
くとともに、全面的にご支援、ご協力をいただけることになっております。『荒川博野球塾』並びに日本ティ
ーボール協会は、21世紀の野球型スポーツのますますの普及、発展を願い、大きなロマンと熱意をもっ
て誠実な努力を続けてまいります。重ねて、関係各位の温かいご支援、ご協力を賜りたく、ここに心より
お願い申し上げます。
2001年1月20日
設立発起人代表海部 俊樹
長嶋 茂雄
 王 貞治