1964年
6月26日
 名古屋から着いてすぐ練習場へ行く。  
 甲子園は投手の方は明るいが手元が暗く見えるので打者は非常に打ちづらそうであった。  
 特に今日の投手は渡辺なのでボールが速いのとちょっと近かったので王はさっぱりだった。  
 王自身、今日は渡辺のボールが速くて全然打てなかったと素直に言っていた。  
 また旅のせいかもしれない。夜のスイングでも昨日のような調子が出ず、物足りない感じがした。  
 本人も今日は体がいうことをきかないと言ってぼやいていた。  
 実際船田にしろ、長嶋にしてもそれほど鋭いスイングが出来なかった。  
 技術的にはやはり外角球を振らせてから内角球を振らせた方がずっと楽なようだし、体を痛めな
いかもしれない。 内角球の打ち方のときにちょっとシャクリ気味のところがあったからもう少し左手
を伸ばすように注意した。  
 今晩はひと汗かいたところで終わりにした。