1964年
6月14日(対広島 ダブルヘッダー)
 ここ十数試合で王の打率はぐんぐんと下がり、3割2分3厘と最低線まで行き、行きつくとこまで行った感じである。
 王がこのように悪くなった原因はいろいろあると思うが私が考えるところによると技術的問題より精神的な面が相当及ぼしているような感じがする。 まずあげれば
1.あまりにも打とう打とうとして自分の好きなポイントだけしか狙わなかったことがかえって消極的になった。
2.打者は打つために打席に立つのであるから1球1球どんなボールに対しても打つ気持ちがなければならない。
3.自分のストライクゾーンをはっきり知ること。これはタイミングさえ合えば、少々ボールでも打っても良い意味である。
これらの点を注意して今までより積極的になれば王ほどの打者であれば必ず打率も上がるし、巨人打線も昨年同様打ち出すと思う。