1964年
4月15日
 昨日と今日と完敗した。
 巨人投手陣のもろさもあるが、打線においてあと一発が出ないので今晩のゲームも先制しながら負けた。
 一回、柴田、王と二塁打を放ち、続く長嶋が四球でワンアウト一,二塁となりながら、坂崎、森と凡退だから情けない。二回にもチャンスを作りながら国松、王と続いて凡打で得点にならず、みすみす絶好のチャンスを潰した。
 これが今日の勝敗の分岐点となり、逆に広島がチャンスをつかんだ。
 野球の常識となっているがチャンスのあとにピンチありで、二回裏4点、三回裏に5点、さらに4点、1点と追加され、結局14対5と大敗した。
 王は三番打者に代わり、よくヒットを打ち久しぶりに1打点をあげた。
 5打数3安打とまあまあの打撃ぶりだった。昨日はヒットが出なかった。四球3個をあげ、それほど悪くはなかったのだが、調子の良いときのようにバットが上から出ないのがヒットを生み出さなかった原因だ。
 今日などもまだ上からバットが出ているとは言えないが、普通の出来で難を言えば、まだポイントが近い。もうひとつ上からバットが出るとポイントが前になり遅れずに打てる。
 バットが返ればホームランになるのだが、ちょっとポイントが近いため、腰が回りきらずに打つのでつまりながらもバットに当たる。
 それでゴロや右中間に飛び二塁打になってしまう。
 欠点はバックスイングの際に腰を捻るのは良いのだが、そのために少し左肩が下がり、バットが下から出る。
 立て振りをやらすと思うように出来ず、本人は上から相当振っているつもりらしいが、まだダウンスイングが出来ない。