1964年
4月7日(対大洋)
 大洋稲川投手なので、今日はそんなにヒットが出るとは思っていなかった。
 王のバッティングは練習のときにはそれほど良い当たりをしていなかったが、昨日から比べるとあまり悪いところは目立たなかった。
 ゲームになってから非常に構えに気力も出てきて、フォームそのものに迫力もあった。
 そのためか稲川投手は王に対して、逃げのピッチングになり、5打席四球4個と全く王の一方勝ちに終った。
 あとの1打席はセンターライナーでもの凄い当たりだったが、野手の真正面なので捕られてしまった。
 好調稲川のボールを苦もなくうち、また相手投手が逃げるのだから、相当な気迫があったことと思う。
 どの投手に対しても自分の気を相手にぶつけて、相手を射通すだけの気力がなければ駄目だ。