1964年
4月5日(対広島 ダブルヘッダー)
 これで通算3割9分6厘となり、ベストテン2位になった。
 ホームラン7本と最高である。四番打者になってから三番長嶋がぽんぽん打つので、相当打ちにくいと思う。
 なぜならランナーが溜まってここで一発と思うときに三番長嶋がホームランを打つので気抜けがすると思う。
 だが、そのような悪条件にもかかわらず、確実にヒットを生み出しているのは立派だ。
 特に王の状態は、対中日戦より調子は下り坂にあったのに、この調子の悪いときに打率だけは保っているのだから昨年よりずっと進歩した。
 今のところ欠点はバックスイングにある。
 バックスイングで右足を上げたときに上体が崩れてしまうのでボールの見方が悪くなり、ポイントが近く、そのためバットが下から出るようになった。
 自分では相当、気を前に出しているつもりだが、初めに構えた姿勢が悪いのだから最後まで良くなることがない。
 少し見ないと型が崩れるので、まだ基本をガッチリやらねば駄目だ。