1964年
3月7日
 夜遅くなって、バットスイングに来た。
よほど打てないことを気にしているのか、銀座の帰りに家に来たらしい。
王がこのような状態になるときは年に2、3回ある。
 技術的にはただ一本足になったら打てると思って型だけ一本足になっていたが、ボールの引っ張り方
など、昨年の一本足と全然違ったものをやっていた。
 この昨年と違うものというのは、表面上の型は一緒なのだが、中身が違うのである。
 王は心が体を動かすことを忘れたようだ。だからバックスイングの際にただボールを引っ張ってくれば良いと思って、ポイントを押さえておくことを忘れた。
そのため、体が中に浮いて不動心でなくなった。あくまでも目標物に気を通すことが大切である。